「あたしは舞憂だよ。」 まう… 珍しい名前だと思う。 「あんたは?」 「玲。」 ―――――― ―――――――― 「俺、あんときから舞憂に惚れてたのかもな…」 思い出すと、そう思う。 「舞憂ちゃん?」 「…ああ。」 舞憂の隣は、すごく居心地がいい。