振り向いた彼にびっくりした。 『か・・ぐら?』 「おう。久しぶりだな、まどか」 そういって、二カッと笑う姿が 幼き日の彼と一致する。 『神楽だ!わ、なんで?』 彼は日舞の家元で、あたしも昔習っていたためよく知っている。 小学校は一緒だったが、中学は別々になってしまったため その後、ろくに会ってなかったし連絡もしてなかった。 まさか、高校で会えるなんて思いもしなかった。