ガラっと音を立てて開いたドアの方を向けば ほら、やっぱり 見知った顔がいる。 「まどか、さっきぶりー」 まずは、あたしにすべてを押し付けた兄。 『ごめんねー、直人が勝手に決めちゃったみたいで』 そして、日本人形のように清楚な我が兄の彼女である御堂楓(みどうかえで)さん。3年生。