また強い風が吹き抜けた 強い風は… 容赦なく俺にぶつかる 「…今日はやけに‥風が強いな」 俺は浬音の墓に触れた 目の前にある『浬音』は 冷たく…少し汚れていた 「…今度、綺麗にしてやるからな」 俺は…浬音が死んでから なにも成長していない 成長したのは見た目だけ… 中身はガキの頃と変わらない 「……中身も‥成長しないとな」 俺は小さな声で…呟いた