「ねぇねぇねぇ、彼女!」


学校の帰り道、センター街を歩いていると1人の男に声を掛けられた。


「…何ですか?」


キャッチかと思い、冷たく言い放った。


…が、次の瞬間、あたしの思考回路は停止した。





吸い込まれそうな碧い瞳。


カラコンだろうか。


とてもよく、似合っている。


しばらく その透き通った瞳を見つめていると、若い男は不思議そうに首を傾げた。


それに気付いたあたしはハッとし、唐突に目をそらした。


すると男はニッと笑い、「そらさなくてもいいのに。」と言った。