詩-ウタ-



ウチはその後卒業するまで誰とも関わらなかった。

誰も近付いてこようなんて考える人はいなかった。


当たり前だ。

後半年で卒業だっていうのに友達になろうなんて言って来るお人好しなんていない。

ギャル系になったことでクラスメートは近付いてこようともしないし、同類の奴らも裏切り者だとあからさまに遠ざける。

先生になんてとっくに見放されてる。

何度授業をさぼったか、数えられもしない。


初めて、一人になった。

孤独を体験した。

今までがそれなりに楽しかった事を強く感じた。


授業をさぼっていた事で頭が相当ついていけなかったため、結局進路は商業のバカ高に決めた。


テキトーに決めた。

もう、諦めていたから。