一斉に駆け寄る他の生徒たちに少し巻き込まれながらも、

私は見える位置へと移動して行った。


自分の番号を端から探して行く。


人の頭が邪魔して中々見えない…。


既に見終わった人が、少しずつ出て行く。


嬉しくて、泣きそうな人や、残念ながらダメだった人…それぞれの声が聞こえて来た。


そんな声を耳にしながら、自分の番号を再び探す。


「(!!)あった…」


そう小さく呟いた。


嬉しくて、泣きそうで、急いでお母さんとお父さんへと電話を掛けた。


報告すると、2人とも涙ぐんで、

「おめでとう」

と言って祝福してくれた。