「克がいんなら俺要らねぇだろ。つーことで、じゃーな」

「えっちょっ…学!!」

すげぇ早口で喋った学は、踵をクルッと翻して来た道を戻って行った。

「あ…学、ありがとな!!てか帰んのかぁー!?」

俺の呼び声に、学は背を向けたまま、ひらひらと手を振った。

あぁ、帰るのね(笑)

返事を受け取り、

「うし…仕方ないけど講堂行くか」

面倒さに飽き飽きしつつ、ゆっくり歩を進めた。

「そうやな。てか湊爽緒、転入初日っていうのに…馴染みまくっとるな(笑)てか、色々有り過ぎやな今日(笑)」

それは俺が、何度も何度も心の中で思ったことそのままだよ(汗)

俺って実は、もう1年くらい前からこの学校だったんじゃねぇかと思うくらい濃過ぎる(笑)

まぁ、悪いことじゃないけどな(笑)