「高校だよ。上手くいってんのか」
「…ん。まぁ…」
「つーかお前勉強してんのか?」
「してるよ。する時間くらい作ってるし」
「つーかお前が高1とかあんま似合わねぇな」
「ぅっうるさいな!あたしだって一応まだ16だし…」
「老けてんな」
「失礼だなっ!もう!」
ふいっと顔を背けた芽衣は、やっぱ幼い。
顔とか大人っぽいのに、やっぱ16の子供だな。
まぁ…俺もまだ子供なんだけど。
「ていうか…湊爽緒こそどうなのよ」
「は?何が」
「色々」
色々…?
「高校は見た通り。バカばっかである意味毎日飽きねぇよ。バイトはマスターがいい人で、働く分にはすげぇいいとこだ」



