風児は三浦先生を支えながら、
「いつものことじゃき。まぁ乗り込んだんは初めてじゃけど」
「…ぅ…本当に、ごめんなさい…」
泣きそうにうなだれる三浦先生。
「大丈夫。ほら、こんなとこおったら邪魔っちゃ。送っていくき、タクシー呼ぶな?」
「………うん」
…ラブラブだな、おい。
つーか風児がさっさと三浦先生と付き合って恋人になれば、こんな夜のお遊びもなくなるんじゃねぇの?
…なんで風児は、気持ち言わねぇんだろ。
やっぱ、あれかな…『先生』だからかな…?
まぁけど、風児自身から聞いたわけじゃねぇしな…三浦先生が好きなのかどうかは。
「湊爽緒、付き合ってくれてありがとうな。助かったっちゃ。オレは花ちゃんと帰るき、湊爽緒は妹ちゃんと仲良う帰りんしゃい」



