とある男子校のバカ過ぎる日常


「先制は君達からでいいよ」

シュウさんは、俺達を涼しげな瞳で見ながら、手で渡すような仕草をする。

「じゃあ、お言葉に甘えて。湊爽緒からいいよ」

何言ってんだーっ!!
そこは『オレから』だろうが風児ぃいいいっ!!

「意味わかんねーし!何で俺が…」

ギュイッ

「いだっ…!?」

またつま先を踏まれた。
勿論、芽衣から。

無言の圧力…怖ぇです。

「……わかったよ。俺からな」

はぁ、とため息を吐き、位置につく。

…俺って本番弱いんだよなぁ…
つか何でやらなきゃなんねーのよ…(泣)

また、はぁ、とため息を吐くと…後ろから殺気がしたので身を引き締めた。