「あなた…竜馬のお友達なの?」
「え?あ、はい…」
「そう。あの子は上手くやってるかしら」
…??高校生活を、か?
「…はい。普通に…楽しんでると思います……」
「そう」
ふふ、と笑った龍美さんは、普通の母親の顔だった。
「さてと。勝負よ勝負。見せてちょーだい」
オーナー、こちらです。という三上さんの案内で、龍美さんは少し奥まったところにあるダーツボードの近くに座る。
「おい、湊爽緒。さっさと終わらせて帰るっちゃ」
なぁにがさっさと、だ。
「…お前が言い出したからこんなに長引いてんだろが…」
「?何言いよんが。オレが勝負持ち出したんが良かったんじゃろー。そやなかったらもっと長引いたっちゃ」
「………」
はぁ。まぁ、いいや。
うん。さっさと終わらせよ。



