「よし。入るぞ」
「え?」
急に声色を変えた風児に引っ張られ、店の戸を開けた。
少し狭めに感じる通路を通り、目の前に広がったのは…すげぇきらびやかな店内装飾、キャッキャウフフの声、飛び交う酒の乾杯音。
…来る場所間違ってね、俺ら…(泣)
「すいません、男性のお客様はお断……。もしかして、面接希望の人?」
男だと感知して、近づいて来た黒服の人は、俺達の顔を交互に見て少し驚いたような表情になる。
「友人を迎えに来たんだ。すまないが、案内して貰いたい」
風児が黒服さんに、ふわり、と笑顔を向ける。
「え…。……あ、はい」
すげー風児。
………風児?
…ふっ………風児ぃいいいぃいいい!?
何お前誰お前ちょーどちら様!?



