「下手くそじゃ話にならんけの。見物じゃき」
不敵に笑う風児は、すでに様になっている。
ひとつ言うなら、方言が異様に変に感じるだけだ。
外に出ると、キラキラした夜の風景が目の前に広がる。
通り過ぎる人から…なんか見られてるよな…
あれだよあれ。
『なにこいつ』的な視線だよな。
「ククッ…見られちょーのぉ…。面白…」
「なぁにが面白いだ。変な目で見られても嬉しかねーんだよ」
「………。無自覚もここまでくると、ある意味武器じゃな」
「は?」
意味わかんねーこと言うなよな。
「さ、着いた」
「お?」
急に止まった風児の背中を見て、それから上を見上げた。
『ホストクラブ大奥』
さっきの芽衣からの電話から思ってたんだけどさ、なんかさ、ネーミングがさ………うん。



