「ここだな…」
ガラス張りの店内を外から覗くと、中は明々としているが、夜だから誰もいない。
「仕事っつってたよな…」
片付けとかそういう仕事か?
「お〜湊爽緒、来たか〜」
「?」
後ろから声が聞こえ、振り返ると…風児がごみ袋を持って立っていた。
「片付け中やが。ちょー待っちょってな」
「うん」
やっぱ片付けか。
ドサッ
ごみ袋を収集場所に置いた後、手をパチパチ払いながら、
「中入り。オレがすごーくかっこよくしちゃるき」
「は?」
「だってホストクラブだで?かっこつけんとつまらんじゃろ」
何それ。
「スーツ貸すし、えぇじゃろ。ホレ、入った入った」
「えぇ〜…」
無理矢理押されながら、中に入り、イスに座らされた。
……それから数十分。



