「じゃあ、炒飯作ってくるね。あ、そこの君は?」
「…いや、俺は…」
「あ、学は焼きそば食いたいって言ってます」
「……」
「あぁそうなんだ。じゃ、焼きそばね。待っててね」
厨房に行く里崎さんの背中を見ていると、
ゴチンッ
「いってぇええぇええ!!」
学がガチで殴りやがった!
鈍器かよお前の拳は!!
頭割れるわ!!
「てめぇ…大概調子こいてっと…ど頭凹ますぞ」
「……すんません。つい」
調子乗りました。
なんか気分が高揚しちゃって(笑)
「ちっ…。すんません、俺コーヒーで」
学が里崎さんに向かってそう言う。
「え?焼きそばは?」
「…それはいいっす」
「でも…有彦が作りだしちゃったから…ごめんね。食べて?」
「…………」
コーヒーもきちんと出すから、という里崎さんの笑顔の駄目押しで、学はゆっくりと頷いた。



