「学……」 悲しそうで、でも少し嬉しそうな…表現しがたい表情の学が、そこにいた。 「っ…学…」 くしゃりと顔を歪める雅也さん。 俺はそっと、2人の側から離れた。 きっと2人のほうがいい。 俺は雅也さんの口から聞いた。 今度は、学が雅也さんから聞く番だ。 これで、2人の蟠りもすっきりするだろう。 良かった… 俺のお節介癖も、たまにはいいのかもしれない。 学、どんな顔して俺んとこ来んだろな。 「ふっ…」 病院の外の広場に向かう俺の足取りは、自然と軽くなっていた。