「学は…ひとりだけ真実を知っていて…それをひとりで背負い込んで…消えてしまったんです。まさか仲間が裏切っていたなんて。誰も、言われたって…信じないと分かっていたからでしょう。だから学は…信じていた仲間にも、結局は、俺にも……裏切られた」
掠れる声に、辛さが染み渡る。
どうしてこの人達は、不器用なんだろう。
どうしてこんなに…仲間思いなんだろう。
何処で、歯車が狂ったんだ。
こんな苦しみ、味わわなくて良かったはずだ。
この人も、学も。
「雅也…先輩……」
「「!!」」
囁くように掛けられた声に、俺はしきりのカーテンを素早く開けた。



