暫く沈黙が続いた。
外から入ってくる夜風がカーテンを揺らす音がはっきり聞こえるくらい、静かだった。
俺は、ゆっくりと喉を上下させた。
「…あの……大事なくて、良かったですね…」
「……はい。貴方のおかげだそうですね。……ありがとうございました…」
「いえ…俺じゃ…俺じゃないんです」
「え?」
「いや…俺も居たんすけど…男達倒したの…俺の友達なんです」
「あ…じゃあ、そのお友達は…?」
「もーすぐ来ると思うんで。…てか…うん。少し話しませんか。あいつが来るまで」
「…話があると、言ってましたよね。…俺に、聞きたいことでもあるんですか?………この、腕のこと…とか」
彼はそう言いながら、軽く腕をさすった。



