「怪我…したら、意味…無いだろ…?」
息を吐くように紡がれる苦しそうな声。
「…それはっ…それは私が捕まったから…だからっ……!!」
「梨紗子の…せいじゃ…ないよ…」
「私が!!……まさやくんの、重荷になった……ひくっ…」
再び泣きじゃくる彼女。
あぁ…そういうことだったのか。
人質取られちゃ、どーにもなんねーよな。
しかも、自分の大切な人だったら、尚更だ。
「俺が…弱かった…俺が…悪い。…ごめん…な?梨紗子…。不安な…思い…させ…ちゃったな…」
「ううんっ…ううんっ…!!まさやくんが…無事でよかった…!!」
嗚咽だけが響く時間が続き、突然彼女が、
「あ…看護師さんに知らせなきゃ…」
ナースコールをするつもりらしい。
あー…んじゃ、俺、ここに居らんねーじゃん。
「…梨紗子…待って。その前に…。…そこに居る人、誰ですか…?」
ドキッ…
ば、バレてたの…?



