「きちんと出来てて、助かったよ」
「あ…よかったです」
ふにゃりと俺の顔が歪んだ。
安心が顔に出た。
「今受け入れ先探してるから…乗り込んでて。狭いけど」
「ありがとうございます」
俺は優しげな救急隊員の人に頭を下げ、学を引っ張り、乗り込んだ。
女の子は酸素マスクをつけられ、痛々しい傷だらけの男を見て、涙を溜めていた。
男の腕に、そっと触れている女の子の手が、すごく小さく見えた。
学は、顔を見て、きっと確信してしまったんだろう。
苦々しい顔で、俯いている。
あぁ…こんな偶然、あるのかな。
しみじみそう思いながら、暫くコローレに行けそうにないので、里崎さんにメールをした。



