とある男子校のバカ過ぎる日常


そして学が、ぴくりと反応したのに気づいた。

「学…俺もさ、救急車乗り込むよ。お前の付き添いとして」

「んだそれ……」

「だってお前怪我してんだろ、手とか」

「こんなの…病院行くほどじゃねぇ……」

「………お前が素直じゃないから俺から誘ってんだ。たまには素直になれよ。…気になるんだろ」

「……………」

「ったく…しゃーねぇな。ほら」

まだ俯いている学の腕をとり、無理矢理立たせた。

ずんずん歩き、

「すいません!!こいつもついでに乗せて貰っていいですか?」

担架を乗せ終わった救急隊員の人に聞いた。

「え?…あ、怪我ですか?」

うわ、あからさまに困った顔。

「あ、あの。その人達…私達を助けてくれた方々なんです…」

「あぁ!!じゃあ君?この応急処置」

「え?…あー…まぁ」

そういやしたな、俺。
無我夢中だったから、あまり記憶になかった。

応急処置は人としての基本だって父さんに教わってたから…何となくは出来るんだ。