本当は、殴られ続けられる自分が怖かったんだろうな。
そしてその恐怖から、殴るのを止められなかったんだろう。
俺は学をさすりながらも周りを見渡し、男を探した。
あ…
街灯がちらちらしているところの木の下に、横たわる影が…
「学、ちょい待ってろ」
「………」
俺は学のフォローもしたかったが、命が危ういかもしれない男の息を確認したかった。
倒れている男達を踏まないよう避けながら、ぴくりとも動かない男に声をかけた。
「大丈夫ですか!?あの…息してます!?」
肩をとんとん叩き、俯せの身体を仰向けにする。
耳を口元に近づけ、胸に手を置いた。
……よし、息はある。
心臓も…大丈夫だ。
それから腹や脚、腕を触り、少々やばそうなとこがあるものの、病院行けば大丈夫そうだ。
ただ…ひとつだけ引っ掛かったことはあったが。



