うわ…すげぇ…
学が居た場所に近づくと、学の周りには、5〜6人居た奴らがボコボコにされて倒れていた。
今も殴られている奴がいる。
こいつらをひとりでやったなんて…やっぱ、学…すげぇな…
けど…やり過ぎはやばい。
「学っ」
「………」
ドカッボカッ
「おい、学!!」
「…っ、………。み、さお…」
俺の声で殴るのを止め、振り返った学は、酷く悲しげで、息を飲んだ。
「どうした…?」
「…俺…途中、歯止め効かなくなってた…危うくこいつ…殺すとこだった…」
血まみれの手で額を隠し、学は俯く。
「大丈夫。大丈夫だから…」
近づいた俺は、学の背中にそっと手を添えた。
本当は喧嘩したくなかったんだろう。
あの日を…思い出すから。
無数の視線に責められ、サンドバックのように殴られ続けたあの日を。



