走っていると、近くの公園に人影が見えた。
「あそこか?」
「…かもな」
チラッと見た学の顔は、少し厳つかった。
声が…聞こえてくる。
「いやっ…めて……やくんが死…じゃう!!」
「じょー……ん。無理………は無……んだよ!!」
ドカッ
喧嘩…かも…しれない。
走ってるからだけじゃない心臓のざわめきが、俺の冷や汗を倍増させた。
「5〜6ってとこか。んで…相手は…カップルか」
目に入って来た光景は、酷く痛々しかった。
倒れ込んだ男を、数人が蹴ったり投げ飛ばしたり…女の子は、身動きがとれないように羽交い締めされている。



