「っ、…くっせぇセリフ吐いてんじゃねーぞ…ボケが…」
「辛かったな…」
「辛く…ねっつの…」
「強がんなよ。お互い、辛かった…」
「…っ…………。ハゲ…」
誰がハゲだ、と食ってかかりたくなったが、小刻みに震える肩を見て…そっと視線を逸らした。
暫くして、
ブーッブーッ
あれ、メール?
俺は学に視線を少し移しながらも、携帯を開いた。
「あ?時定…?」
「ちっ…俺にも、来てやがる」
「え?何だろう…えーと…『集計に手間取って放送出来なかったから、メールで言うよ。選ばれた5人は……………』」
その後に続く文を見る為、俺は下ボタンをずっと押す。



