教室の前に着くと、中からは少々声が聞こえる。
お客ってまだ居んのかな?
ガラガラガラッ
「わりぃ、皆。遅くな「おぉ、湊爽緒〜。色々大丈夫じゃったか〜?」
「!?ふ、風児!?」
まさかの、風児が居た。
満面の笑みで。
え、え、何で!?
「いやぁ…時定に頼まれたっちゃ。湊爽緒の空いた穴埋めぇて。じゃから、今はコンシェルジュやが。どうや〜?」
うん。え、めっちゃ似合ってる。
シルバーのスーツで、シャツが紫って、そうそう似合わねぇよ?すげぇな。
てか、え。俺、風児にまで迷惑かけちゃったわけ?
はぁ…本当、何してんだよ…俺。
「わりぃ…」
「え!?似合っちょらんかった!?」
「いやいや、めっちゃ似合ってる。…迷惑かけちゃったなって…その…お前…」
三浦先生とゆったり過ごす予定だったろ?



