「あー…すんません、三浦先生。あの、こいつ…俺のいも、妹なんすよ」
「え!?妹さん!?」
目をぱちくりさせ、大きな目をもっと見開く三浦先生。
「まぁ、はい。んで、俺達の行事が終わるまで、こいつをここに居させて貰っていいですか?」
「え?あぁ。全然大丈夫よ?」
にこりと笑う三浦先生に安心し、
「んじゃ、よろしくお願いします」
「はーい」
「芽衣、おとなしくしてろよ」
「はぁ!?ガキじゃあるまいしっやめてよ!!」
芽衣って、意外とキャンキャンうっせー奴だったのな。
…まぁ、前からか。
俺は保健室をあとにし、教室へと向かう。
そういや、風児が見当たらない。
…多分保健室には居ねぇな。
何処居んだ?
もしかして、帰ったとか?



