「ほら、着いたぞ」
「ん」
ガラガラガラッ
「すいません、三浦先生?」
「はーい?」
カーテンの開く音が聞こえ、奥から三浦先生が出て来た。
あれ、もしかして邪魔した?
「ちょうど熱出した子が居て、今ベッド空いてないんだけど…って、あら…女の子?」
はて、と首を傾げる三浦先生。
「白薔薇の子…じゃないわよね?」
「はい」
「え、じゃあ彼女さん?」
「「はぁ!?」」
ないない。全力否定。
「勘弁してくださいよ、こんな色気ねー女」
「はぁ!?何その言い方!!ちょームカつくんだけど!!」
「だってそんままだし。だいたい、まだ高1だろーが。心配すんなよ」
「高1とか関係無いんだけど!!てか普通に色気あるし!!何慰めてんの!?」
「はは、無い無い(笑)年相応って言葉知んねーの?色気は徐々に出てくっから」
あれ、何で俺達、色気があるか無いかの話してんだっけ?
「え?あの…えっと…」
俺達の目の前でおろおろしている三浦先生。



