「では、この問題を…天野くん」

「はぁ!?」

何で説明とかナシですぐ問題に行くわけ!?

「この問題ですよ?私が一度読みますから、訳を言って下さい。えー…アボリジニィーズゥハブビィーンリビィングインハーモニィウィズナチュゥレ」

「ぶふーっ!!あぼっ…アボリジニ…!!」

「しゅーーん!!そこか!?笑うとこそこなのかぁ!?」

俺は当てられていたので、立ったまま舜にツッコんだ。

「いやイトウちゃんの発音の悪さで、何万回も笑わせてもろたからな。アボリジニのほうが、俺らには新鮮やねん」

あぁそうか。こいつらは俺より長くこの伊藤と居るんだ…

「コホン。では、訳を」

「いや先生。今時発音も大事ですよ?俺、ちゃんと読みますから」

テストとかで、アクセント問題とか出たらどうすんだよ…

「「「「「(自覚ナシで、言葉の矢を放つ湊爽緒って…(汗)恐ろしい…)」」」」」

皆、湊爽緒に震えた。