「『…芽衣と、最期に過ごせた数ヶ月はとても楽しかった。
芽衣は、私を心から愛してくれていた。
父親と知ったら、きっと悲しむだろう』ったく…3人も女の心掴むなんて…父さん何もんだよ」
俺の言葉に、ついに芽衣が泣き崩れた。
「かっ貫一さん…っ……」
あぁ…悲しませてしまった。
きしきしと胸が痛む音が聞こえた気がした。
「………『湊爽緒、芽衣を…』いや、ここはいいや」
「湊爽緒、そここそ言えよバカ」
間、髪を容れず、学の声が俺を刺す。
…………。
俺はジトッと学を見て、
「……『湊爽緒、芽衣を頼む。
だが、これは義務じゃない。
お前はお前の好きなように生きろ。
…いや、お前は私の子だ。
好きなように生きるに決まってるな。
…これから、兄弟仲良く。これが私からの頼みだ。
…湊爽緒、先にいって待ってるぞ』」
……?
俺はこれで終わりだと思っていたのに、視線を下げると、前見たときには気づかなかった、後に続く言葉があった。
「……っ、」
声が……震えた。
「『…湊爽緒、芽衣。
私はお前達を…ずっと変わらず愛している。貫一』」



