とある男子校のバカ過ぎる日常


「『そこでね?…申し訳ないんだけど…頼みたいことがあるの。
私…子供が居るの。
あ、勿論、貴方との子よ?
貴方と別れた少し後に、分かったの。妊娠したこと。
貴方には何度か連絡しようとしたんだけど…新しい家庭を思うと、勇気が出なかったわ。
…今更こんなこと、本当は言いたくなかった。だけど…貴方に子供を頼みたい。
引き取ってとは言わないわ。
私の子。児童養護施設に預ける予定なの。
だから…動向を見守って欲しいの。
それだけよ。
こんなこと頼んで本当にごめんなさい。
返事は要らないわ。衣緒莉』」

俺は、また父さんの手紙を手に取る。

「『この手紙に、私は泣き崩れた。
彼女との間に、子供を授かっていた。

なんて私は馬鹿なんだ…と。何度も悔やんだ。

そして、この手紙を私に見せずに捨てた爽子に憎しみが生まれた。

私と爽子はそれから言い合いになり…私達には…溝が出来ていった。
湊爽緒には離婚の真実を伝えたくなかった。
だから私は、爽子を解放した…と、湊爽緒に伝えた。
湊爽緒は、ただ頷いただけだったな』」