とある男子校のバカ過ぎる日常


「『湊爽緒へ
湊爽緒、元気で過ごしているか?
お前がこれを読んでいる頃には
きっと私はもうこの世に居ないのだろう。
…本当に、すまない。

お前には苦労させられることもあったが
私の息子だ。私に似ている。
…だから、お前に全てを伝える為に、この手紙を書く。
本当は私が墓場まで持っていけば良かったのだが
どうしても…私の心がそれを許さなかった。
これを、お前がいつ見つけるかは分からない。
けれど、いつかは知って欲しいと思っていたことだ。
心して見て欲しい。

…まずは、昔話からしよう。
実は私は、お前の母さんと結婚する前に、もうすでに結婚していた』」