「み…湊爽緒…」
「…………」
何て言う?
…どうする?
「…何か…あるのか?なぁ…教えて…教えてよ…」
「………………」
何も…言えねぇ。
「おい、湊爽緒。何とか言えよ。向こうは聞く覚悟が出来てんだ。…応えてやれよ」
…………分かってる…分かってるけど…
言葉が、出ないんだよ…!!
「ったく…しゃあねぇな…」
学は俺の手から、あの手紙を奪い、芽衣に渡した。
「ま、学っ…!!」
「黙れよ。…芽衣にも、知る権利あるだろ」
「けどっ…」
「うじうじすんなっ!!…これでお前の悩みも少しはマシになんだろ」
悩みって……
そこまで気づかれてたのかよ。
…マジ、学には完敗だわ。



