とある男子校のバカ過ぎる日常


「なっ…何で……」

やっと搾り出せた言葉がこれだった。

「つーか、やっと来たのかよ、おめーら」

芽衣の背後から、克と舜…そして、呼び込みに行ったはずの竜馬が現れた。

「目星がついとるんやったら、早う言うてくれればええんに…」

「はぁ?自分で気づけよ、ドアホ」

「ていうか、湊爽緒のとこに1番初めに着いたのが赤碕ってとこが…納得いかないよね」

「ふっ…長く居るわりに、分かってねーのな(笑)」

「………ムカつく」

会話からは和やかな空気が流れている気がするが、全然重い。

…喉がカラカラに渇いている。
唾が飲み込めない。
変な汗が、額から顎にかけて、つーっと流れた。