とある男子校のバカ過ぎる日常


何も言わない俺に、

「どいつもこいつも…うじうじすんなっつの。マジうぜぇ」

「なっ…そんなにキレなくても…」

「ぁあん?何でお前はそうやって、自分で自己完結すんだよ」

「………」

何で学は、そんなに分かったふうなんだよ。

「言えよ。言えばいい。お前はどこかじゃ言ってしまいたい、そう思ってんだろ?」

「思ってない」

「はっ…どこが。てめぇの面見てみろ。もう容量オーバーって顔してんぞ」

ドキッ…

変な汗が出てくる。

あぁ、学は何でこんなに…他人の気持ちにズカズカ入り込んでくんだよ…

「……―言えよ。な、芽衣。聞きたいだろ」

「っ、!!」

芽衣!?

学呼び掛けに、振り向くと…何とも言えない表情の芽衣が、そこに居た。