とある男子校のバカ過ぎる日常


「いや…すんませ…「で、お前、どーすんの」…へ?」

俺の謝罪を遮り、学は真剣な顔でそう問い掛けた。

「へ、じゃねーよ。これ、見せるのか」

読み終え、綺麗にしまわれた手紙を俺の前に差し出す。

「…………見せようとは、思ってねぇ」

「ちっ…だから、あいつはお前がそんな顔のままでいること…よしとすんのかって言っただろ」

舌打ちすんなよ。
何学がイラ立ってんだよ。

「逆に問う。お前はあいつがもし、こんな事実を抱えてたら…どうする」

…聞く。聞き出す。
けど、今、芽衣は俺がこの事実を知っていることにすら気づいていない。

だから………言いたくない。
芽衣の、悲しい顔は…あまり見たくない。