「そんなの、聞いてみねーと分かんねーだろ。お前らだって言ってたじゃねぇか。『湊爽緒は結婚反対するような奴じゃない』って。それはこれにも言えんじゃねぇの?…てかさ、うじうじすんのって…嫌いなんだよ、俺」
怠そうに頭を掻く学は、教室のドアを開け、出て行った。
克は思う。
そうや。赤碕の言う通りかもしれへん。
何事も行動や。
…それに、湊爽緒自身も心配やし。
「俺も、湊爽緒探しに行ってきます」
「え…」
「じゃあ俺も」
克の言葉に、舜も頷く。
「田所、えびぞう、かん、さん」
克の呼び掛けに、4人は頷き、
「「店は任せといて!!」」
「…お前達のシールも、代役として貰っておく」
「そうですねいるっ!!」
顔を見合わせ、克と舜は教室を飛び出した。
END



