「…どういう…意味ですか…?」
「ん。つまりやな、湊爽緒のお父さん、何か隠したくてそう言ったんちゃうかなって…」
「え!?」
「あーあー…えっと…まぁ、カンですけど。ただ、湊爽緒のお父さんが何やおかしいってことは、多分間違ってへん…思います…」
克がお茶を濁すように紡ぐ言葉に、芽衣は困惑した。
貫一さんが…隠したかったこと…?
分からない…
「そいでな?まぁ、俺のカンや。カンやから…真に受けんといて下さい。えっと…最近、湊爽緒倒れまして…」
「え!?」
湊爽緒が!?
いつ!?あいつ、意外と身体弱いから…
「いやいや、大丈夫やから。落ち着いて下さい」
乗り出してきた芽衣に、克は優しく微笑む。



