「え?」
目を丸くする芽衣。
「いや、湊爽緒は反対なんかせぇへんって思うから、俺は」
「うん。俺もそう思う」
「でっでも…やっぱり息子なら…父親が自分より若い女と結婚するって知ったら…」
「湊爽緒はきっとそんなん気にせぇへん。父親の幸せ、願うに決まってます。もう高校生や。親の気持ちなんか、重々分かってますよ」
克の言葉に、ぶぁっと涙を浮かべる芽衣。
「ていうか、それ言うなら親戚が。…でしょ」
舜は、納得していないような顔でそう言った。
「せやな。歳誤魔化すっつー説得の仕方がなんやおかしい。やって、湊爽緒が反対するかもより、親戚が反対するかものほうが、俺達としてはしっくりくるしな」



