｢｢｢｢｢えっ？!｣｣｣｣｣

さすがの舜と学も、これにはびっくりした。

何故、嘘を吐いているのか分からなかったから。

｢…貫一(かんいち)さん…あ、湊爽緒のお父さんです。その…貫一さんに言われたんです。『湊爽緒は僕達の結婚に反対するかもしれない。その上君が自分より若いと知ったら尚更だ。だから歳を誤魔化して伝えよう』って…｣

眉を寄せてそう話す芽衣に、

｢何か…おかしぃないですか、それ｣

克がぼそっと呟いた。

｢確かに｣

舜も頷く。

｢やって、そんなん分からへんやないですか。湊爽緒が反対するかせぇへんか…って…湊爽緒の父親やったら、湊爽緒の性格分かるやろうし…。俺達が分かるんやから｣