数分後。
克達は店を一旦『CLOSE』にし、泣き続ける芽衣を落ち着くまで席に座らせていた。
「あの、これ飲んで…少しは身体にも気ぃつかわんと」
克はテーブルに水を置いて、自分も向かいに座った。
教室には、学と舜、克、正義、かん太とさん太、丸蔵が居る。
正義は落ち着かないのか、何個もパフェを作っており、かん太とさん太は正義と芽衣を交互に見て、この状況を固唾を飲んで見守っている。
丸蔵は…ただ直立している。
「…ごめんなさい。突然…」
「いや、俺達は大丈夫ですが…その、貴女が大丈夫じゃありませんよね…」
「………………」
「俺達で良かったら、話聞きます」
にこっと笑う克に、芽衣は安心した。
あぁ、湊爽緒には良い友達が出来たんだ。
芽衣も少しだけ微笑み、それから口を開いた。



