つーかネガティブ竜馬はどうすんだよ。

とりあえず、チラッと克が居るほうを見ると、明らかに皆川さん達のテーブルにキラキラが瞬いている。

克は他の客にも羨望の的で。
竜馬もだけど、俺も負け決定だなと思った。

「なぁ、竜馬。とりあえずさ、出来るとこまでやってみようぜ」

この俺の一言に、しくしく泣いていた竜馬が肩越しに振り向く。

「………みさおも同士か…?」

「…そうだな。確実に克には負ける」

「…仲間は協力せなあかんねんで」

「いや、そこは個々で」

「何抜かしとんねん!!友達の輪ー言う言葉知らんのか!!」

「竜馬、さっきより元気出てんぞ」

「なっ!!な、何抜かしとん言うてるやろ……」

図星をつかれたことが恥ずかしかったのか、そっぽを向く竜馬に、俺は、ぶっと吹いてしまった。