「最初はめっちゃ沈んだ。“ありえへん、何で俺が”って思た。けどま、時間が忘れさせてくれたんや。…って、こんなときに何言うてんねやろ…(笑)やめやめ!!っはー!!暗い話してもうた!!」
克は、今の話がなかったかのように鮮やかに笑い、俺の横を通り過ぎた。
結構辛かったんだろう。
いや、辛いに決まってるな。
やりたいこと、好きなことを失う感覚。
とてもじゃないが、想像出来ない。
俺はそんな克の背中を見つつ、教室からまた廊下へと出た。
「2-K、ふれあいカフェやってまーす。イケメン揃い、男とふれあえるオプションもあります。どうぞ一度入ってみてください」
俺は、そこで何となく思いついたことを、周りに居た女の子達に向かって言ってみた。



