風児は、ジュワーっとアイロンの音を響かせながら、着々と作業を進めていった。
「………っと。よし!!ヴィジュアル系みたいにしてみたっちゃ」
「お、おお〜…なんかすげぇ…」
「ホストだな」
「ぶふ!!確かにホスト?」
「うは!!みはほヒヘメンやんへ!!ヒィー!!なんやムハふくぅうう!!」
(うわ!!みさおイケメンやんけ!!キィー!!なんやムカつくぅうう!!)
最後のやつ、超煩いんだけど(汗)
でもま、普段と違って髪が恰好いいから、まだマシになったかな。
「ありがとな、風児」
「おぉ!!お役に立てて良かったき。あ、じゃあ次は舜な」
「ぶふっ…うん。分かった(笑)」
肩を揺らしながら風児を見つめる舜に、無事めかし込んで終われるのか、不意に気になった。
とりあえず俺は、自分のユニフォームに着替えよう。



