――…数十分前。
「…何処行ってたの?タッちゃん」
教室に戻るやいなや、目の前に仁王立ちしている時定。
俺と克は自分達が言われてるんじゃないと分かり、そっと竜馬から距離を取った。
「エ?何処も行ってへんし」
明らかな動揺を見せる竜馬。
「何冗談言ってんの?ボク、普通に上から見てたから」
「エ!?う、嘘や!!時定は職員室に…」
「鎌掛けたんだけど。ま、情報は掴んでたけどね」
「な!!」
竜馬がこっち見てるし…
目が『俺を売ったんか』って言ってる…(汗)
「…んー…ふふふ。歯ぁ食いしばれ?」
笑顔が笑ってない時定。
「いっいぎゃあぁあぁあぁああ!!堪忍してぇえぇえっ!!」
――…
ひ、悲痛過ぎる!!
流石に時定の制裁はイタイよな…(泣)
思い出すのは止そう。
俺が、なんか痛い(泣)



