「…克、帰ろう。そしてあの看板は…………殲滅だ」
「え!?破壊とかじゃなくて殲滅!?意味分からへん!!てか看板の何が悪いんや!!んで何でそんなにキレてんねん!!」
「…いや、湊爽緒。消滅や」
「林もか!!なんやねん!!何が悪かってん!!」
「「自分で考えろや」」
「何でそんなに冷たいねーーーーん!!」
俺達の冷めた視線と、竜馬の叫び声が、青い空に吸い込まれるように消えていった。
と見せ掛けて、視線は延々と竜馬に注がれた。
「「呪鈍鋭殺滅虐絞刺爛……」」
俺達が呪いの呪文を、無意識に唱えていたことは、俺達が自分自身を取り戻したときに、口々に皆に言われた。
『恐ろしいを超えていた』
…と。



