「とりあえず、俺ペンは無いんで…佑先輩の胸ポのペン貸してください」

「……『ほけきょ』の紙使うことはもう決定済みなんだね…」

はぁ、と息を吐いたかと思うと、先輩はペンを取り出し俺に差し出した。

「ありがとうございます」

俺は素直に受け取り、『ほけきょ』の紙の裏にメアドを書いた。

んー…そうだなぁ…
この紙を先輩に渡したら、提出出来なくなるよなぁ…
あ、でも。データさえあれば良いのかな?

「あのさ。これ僕が貰ったら君はどうす「あ、大丈夫っす。多分。俺、写メるんで」

「え?」

そう。
写メって紀恵にメールして提出すれば良いんだよ。
データさえあれば良いんだからな(笑)

俺…………頭良いな(笑)