「…あのさ、言っておくけど僕、君より年上なんだけど」
「え?」
年上?
この軟弱そうな、ちょっぴり可愛めの男が?
まさかとは思いつつも、襟元にある、学年毎につけられるバッチに目を向ける。
……そこには『Ⅲ』のマークが。
「えぇっ!?マジか、いやマジっすか?!」
「急に敬語に直そうとしたみたいだけど、それ敬語じゃないからね」
「あぁ…はい。そうっす…ソウデスネ」
「何で本当に敬語使うと片言になるの!?」
「性分で…」
「いや、性分って何!?」
「え?生まれつきの性質?デスカネ」
「意味じゃないよ、聞いてるのは!!もう!!君、僕で遊んでるでしょ!?」
…だって、
「は、反応が面白いから…っ…プフッ(笑)」
百面相見てるみたいだし(笑)



