「…タクミは、面倒だからお前達だけで進めておけって言っていた」
「うわぁっ!!田所!!」
ぬっと、俺の後ろから顔を出した田所。
「…正義だ」
あぁ、そうか。正義正義…
「わ、悪いな、正義。大声出して」
「…いや、別にいい。所で、何の準備をしているんだろうか、タツマは」
…へ…?
あれ。確かに…コンテストって…他のクラスも混ざるんじゃ…?
じゃあ何で、この教室が飾られてるんだろう。
「文化祭形式で、やるらしいで」
「ふぇ?」
「…ん?」
克の言葉に、俺と正義は変な声で返事をした。
「白薔薇の女子に、こっちに来て貰って、クラスを回って貰うんや。んで、好きになった人?かなんかに、1人1枚配られるシール貼るんやて。俺達がオリジナルで作った自分の名札に」
…な、なるほど…
んで、シールの1番多かった奴が優勝ってことになんのか…



